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VIPミニ四駆スレ的マシン解説 【基本データ】 ●全長152mm ●全幅92mm ●ITEM No:92221-5 ●本体価格1,300円 【本体内容】 ベースはミニ四駆PROアバンテⅢアズール。 シャーシは黒のポリカABS強化樹脂MS。N-02/T-01ユニットと軽量センターシャーシの組み合わせ。 マスコットキャラクターに加え、背番号と同じ書体のゼッケンシールも付属。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 http //mini4wd.jp/special/rakuten ブンカ http //hobby-bunka.com/original.html 【備考】
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( A`)スレまとめ 5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 38 56.38 ID hQVFJGMrO ジー…ジー… 今日も強い日差しが日当たりだけはいい貧乏アパートに差し込んでくる。 (; A`)「あちぃ…。クーラー壊れるとか…。神様は俺に死ねと?」 俺の名前はドクオ。都内の某大学に通う1年生だ。 夏休みだというのに彼女はおろか、友達すらいない俺は今日もこうして部屋でゴロゴロしている。なんと虚しい夏休みだろう。その上一昨日からクーラーまで壊れてるときたもんだ。 6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 40 05.12 ID hQVFJGMrO (; A`)「クソ、暑すぎて昼寝も出来ない…。あのクーラーだいぶ古かったからな。電気屋ももう部品がないから修理できないとか言うし…」 だからといって新しく買い直す金もない。対人コミュニケーションの苦手な俺はバイトをせずに実家からの仕送りだけで生活しているのだ。 8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 41 48.65 ID hQVFJGMrO (; A`)「それにしても暑すぎる…。このままじゃマジで死にかねない…。そうだ!扇風機くらいなら…!」 ふと思いつき、カーチャンからの仕送りの入った封筒の中身を確認してみる。 ( A`)「よし、食費と光熱費を引いてもなんとかなりそうだな」 そうと決まったら早速出かけるとしよう。外はさらに暑いだろうが仕方ない。この夏を扇風機すらない部屋で過ごすのは無謀だろう。俺には彼女も友達もいない。熱中症で倒れても誰にも気づかれず、俺の腐敗臭に気づいた他の住人に通報されて初めて発見されるだろう。 “孤独な大学生、熱中症で死亡” そんな見出しが頭に浮かんだ。嫌すぎる。 9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 42 43.01 ID hQVFJGMrO ( A`)「…行くか……うっ…」 外は予想以上の暑さだった。強烈な日差しが肌を焼き、アスファルトの照り返しが眩しい。 時折吹く風もこんな熱風では体力を奪うばかりだ。 (; A`)「俺、生きて電気屋にたどり着けるかな…?」 (;; A`)「……あれ、なんだろう…めまいが…」 ヤバい、元々ひきこもり気味だったのに急にこんな炎天下を歩いたからだろうか。このままでは倒れてしまう。 (;; A`)「どこか…どこか休めるところ…あ、あの店」 そのとき俺の目に入ったのは昔ながらの古びた模型店だった。 10 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 45 11.17 ID hQVFJGMrO ( A`)「す、すいません…」 ξ゚⊿゚)ξ「いらっしゃ…ちょ、ちょっとあんた大丈夫!?」 あ、もうダメだ…倒れる…。 ムニュ! (;; A`)「……」 ξ゚⊿゚)ξ「……」 ( A`)「………」 ξ゚⊿゚)ξ「………」 (* A`)「…柔らかい」 ξ#゚⊿゚)ξ「この…変態っ!」 バキッ! (; A`)「グアバッ!」 俺は顔に残る柔らかな感触の余韻に浸りながら気を失った。 12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 47 27.95 ID hQVFJGMrO シャー…シャー…ウィィィン …あれ?なんだろうこの音。なんだか懐かしい……… ガシャーン! 「おっお!レーンチェンジでコースアウトしちゃったお!」 「ブーン、右フロントをダブルアルミに代えてみたらどうだい?」 …ああ、ミニ四駆か。懐かしいなあ。俺も子供の頃作ったなあ。みんなでコース持ってる奴の家に集まって、わいわい騒ぎながら走らせたっけ。 …そういえばあの頃は友達がいたんだよな。いつからこんなになっちゃったんだろう…。 14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 50 59.17 ID hQVFJGMrO ……………。 ( A`)「…ここは?」 ( ^ω^)「おっお!気がついたかお そうか、俺は扇風機を買いに出かけて、途中で気分が悪くなって…。それで立ち寄った模型店で倒れたんだった。 ( ^ω^)「それにしてもいきなりツンの胸にダイブするなんてなかなかやるお!ところで怪我はなかったかお?なにせツンの胸はペッタンコ…」 グワシャッ! 16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :ツン痩せさせました :2008/07/31(木) 01 54 24.72 ID hQVFJGMrO ξ#゚⊿゚)ξ「…誰がペッタンコですって?」 (х´ω`)「ほんの冗談だお。殴ることないお…」 ξ#゚⊿゚)ξ「冗談でも言っていいことと悪いことがあるでしょ?」 (´・ω・`)「ブーン、今のは確かに君が悪いよ」 (х´ω`)「うう、ショボンまで…。わかったお、ブーンが悪かったお。謝るお」 ξ#゚⊿゚)ξ「本当に反省してるのかしら?」 (; A`)「あ、あの…」 ξ゚⊿゚)ξ「あ…さっきはごめんなさいね。具合が悪かったのよね?もう大丈夫?」 (; A`)「あ、は、はい。すいません、ご迷惑をおかけしました」 18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 57 36.71 ID hQVFJGMrO 俺は店内の長椅子に横たえられていた。いかに俺が軽いとはいえ、あの少女が1人で運ぶことは無理だろう。あの微デブの男とハの字眉毛の男が俺を運んでくれたのだろうか。 / , 3 「フォッフォ、気づいたようじゃの」 と、店の奥から1人の老人がやってきた。この店の店主のようだ。 / , 3 「孫娘が乱暴をしてすまなかったの」 ( A`)「い、いえ」 / , 3 「外はまだ暑いし、少し休んでいかれるとよいじゃろ」 ( A`)「すいません、そうさせていただきます」 と、ここで俺はさっき店主の孫娘に殴りとばされた微デブの男の右手に目を向けた。 20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 01 58 59.35 ID hQVFJGMrO ( A`)「それは…」 ( ^ω^)「おっお!ミニ四駆だお」 ( A`)「まだ売ってたんですね」 ( ^ω^)「昔みたいな大きなブームじゃないけど、当時のファンを中心に流行ってるんだお。新製品も出てるんだお。ブーンのマシンもバイソンマグナムっていう最近のマシンなんだお」 21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 00 29.55 ID hQVFJGMrO そういってブーンという男は手に持っていたマシンを俺に見せた。 ( A`)「俺が知ってるミニ四駆と結構違う…」 そのマシンのシャーシは俺が子供の頃使っていたものよりもずんぐりしていた。だが一番の違いはなんといってもモーターの位置だった。 23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 02 37.58 ID hQVFJGMrO ( A`)「モーターが真ん中にある…」 (´・ω・`)「このシャーシはMSシャーシといってね、新しく発売されているミニ四駆PROというシリーズのシャーシなんだ。両軸モーターをセンターに置くことで駆動のロスを少なくしてるんだ」 今度はショボンと呼ばれた男が説説明してくれた。 ( A`)「まだ進化してるんだ…」 25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 05 42.21 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「おっお!ところで名前はなんていうんだお?」 と、ブーンという男が馴れ馴れしく話しかけてきた。 (; A`)「ド、ドクオです」 ( ^ω^)「僕はブーンっていうんだお!VIP大学の一年生だお!」 (´・ω・`)「僕はショボン。ブーンと同じくVVIP大学の一年生さ」 ξ゚⊿゚)ξ「私はツン。ラウンジ短大の一年生よ」 / , 3 「ワシは荒巻スカルチノフ、そしてここは荒巻模型店じゃ」 28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 07 17.18 ID hQVFJGMrO なぜか唐突に自己紹介が始まったが、そんなことより…… ( A`)「VIP大学…俺と一緒だ」 ( ^ω^)「お?そうなのかお?」 (´・ω・`)「それは奇遇だね」 俺は大学では極力目立たないよう、人と目を合わせないようにしているから、出会ったことはないだろうし、もし出会っていても覚えてはいないだろう。 30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 09 26.22 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「ところでドクオはさっきブーンのミニ四駆をじっと見てたお。ドクオもミニ四駆に興味があるのかお?」 ( A`)「俺も昔走らせてたから…。懐かしくて」 ( ^ω^)「おっお!良かったらドクオもミニ四駆に復帰しないかお?」 (´・ω・`)「そうだね。一緒に走らせるレーサーが増えると嬉しいよ」 33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 11 11.33 ID hQVFJGMrO ミニ四駆…。少年時代の懐かしい思い出が蘇ってくる。たまにはあの頃を思い出してみるのも悪くはない。 ( A`)「…一台買ってみようかな」 ( ^ω^)「やったお!ミニ四駆仲間が増えるお!」 / , 3 「フォッフォ。ミニ四駆コーナーはこっちじゃよ」 34 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 13 02.59 ID hQVFJGMrO 店長に案内された先にはたくさんの種類のミニ四駆やパーツが並べられていた。決して大きな店ではないがミニ四駆には力を入れているらしい。 / , 3 「フォッフォ。好きなのを選ぶといい」 俺は並べられたマシンを眺めてみた。俺の子供時代に全盛期だったフルカウルミニ四駆もあれば、見たこともない新しいマシンもある。フルカウルより前のレーサーミニ四駆も何台が混ざっている。 ふと、俺は一台のマシンに目がとまった。 38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 14 56.43 ID hQVFJGMrO ( A`)「これは…」 / , 3 「おお、それはエンペラーPROじゃのう。昔流行ったレーサーミニ四駆のエンペラーをMSシャーシでリメイクしたんじゃよ」 39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 16 37.61 ID hQVFJGMrO ダッシュ一号エンペラー…それは俺にとって思い出深いマシンだった。 俺が子供のころは第二次ミニ四駆ブームの真っ只中だった。俺もご多分に漏れずミニ四駆が欲しくて誕生日プレゼントにとカーチャンにねだったのだ。 そして誕生日、俺はドキドキしながらプレゼントの包みを開けた。しかし中に入っていたのは俺の欲しかったトライダガーXではなく、見たこともないイボイボタイヤのマシンだった。 40 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 17 16.21 ID hQVFJGMrO 当時はレッツ&ゴーの影響もあり空前のフルカウルミニ四駆ブーム。小学生の間では、フルカウルじゃなければミニ四駆じゃない!という風潮だった。 「ドクオのマシンなにそれwww」 「だせぇwww」 そんなことも言われた。しかし俺はカーチャンに買い直してくれなんて言わなかった。家が貧乏なのを知ってたから。 …それにニコニコしながら俺がプレゼントを開けるのを眺めていたカーチャンの顔を思い出すと、とてもそんなことは言えなかった。 45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 19 10.79 ID hQVFJGMrO ( A`)「…俺、これにします」 / , 3 「ほう。なかなか良いマシンじゃよ」 そのあとはブーンとショボンに手伝ってもらいながらいくつかのパーツを選び会計を済ませた。こうして俺の扇風機代はミニ四駆に化けた。 49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 02 22 57.26 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「おっお!これで新しいミニ四レーサーの誕生だお!」 (´・ω・`)「これからよろしく、ドクオ」 / , 3 「コースは開店中ならいつでも自由に使っていいからの。定休日は火曜日じゃ」 ξ゚⊿゚)ξ「せいぜい売り上げに貢献しなさいよね」 ( A`)「う、うん。色々ありがとう」 ( ^ω^)「どういたしましてだお!そうだ、ドクオ」 そういいながらブーンは俺に右手を差し出した。 ( ^ω^)「これからはミニ四レーサーとして仲間でありライバルだお!これからよろしくお」 ( A`)「よ、よろしく」 俺はおずおずとその手をとった。馴れ馴れしくてちょっと変な奴だけど…久しぶりに触れた人の手は温かくて…俺は正直ちょっと嬉しかったんだ。 こうして俺はふたたびミニ四レーサーになった。 178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 07 27.01 ID hQVFJGMrO ( A`)「色々ありがとう。じゃあ、今日はこれで」 マシンとパーツを買った俺は帰宅するつもりだったが ( ^ω^)「お?もう帰っちゃうのかお?せっかくだからここで組んでいくといいお」 と呼び止められた。 ( A`)「え?いいの?」 / , 3 「もちろんじゃ。ピットスペースはそこの机じゃからの」 お言葉に甘えて組んでいくことにした。 ( A`)「さて…」 まずはマシンを箱から出してみる。当たり前だが、以前自分が組んだ元祖エンペラーよりも複雑な構造のようだ。 180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 12 30.78 ID hQVFJGMrO ( A`)「パーツが多いな…」 (´・ω・`)「MSシャーシはフロント、センター、リヤの3つのユニットにわかれるからね。ユニットごとに違うセッティングを用意しておけば、コースに合わせてすぐに変更できる …っていってもギヤの噛み合わせの関係とかもあって、そんなことする人はほとんどいないんだけどね」 181 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 13 19.87 ID hQVFJGMrO ( A`)「とりあえず組んでみるか」 説明書を読みながら丁寧にシャーシを組み上げる。ギヤは付属のギヤから一緒に買った超速ギヤに、モーターもトルクチューンモーターに取り替える。トルクチューンモーターは最初から真鍮ピニオンギヤが付いている。なかなかお得だ。 182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 14 07.85 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「お、ドクオ待つお、その真鍮ピニオンギヤは取り替えた方がいいお」 ( A`)「え、どうして?真鍮ピニオンの方が抜けにくくていいんじゃないの?」 (´・ω・`)「確かに抜けにくいことは抜けにくいんだけど、真鍮ピニオンだとカウンターギヤが削られてすぐボロボロになっちゃうんだ。だから普通のプラスチックのピニオンに交換するんだ」 ( A`)「でもこれどうやって外すの?」 (´・ω・`)「ふふ、ブーン、アレを」 ( ^ω^)「お、了解だお」 ブーンが取り出したのは一本のニッパーだった。 183 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 15 37.51 ID hQVFJGMrO ( A`)「それでどうするの?」 (# `ω´)「こうするんだお。えい!」 バキッ! (; A`)「な、なにをするだーッ!」 ( ^ω^)「大丈夫だお。軸は傷つけないように気をつけてるお」 (; A`)「そ、そうですか」 (´・ω・`)「あ、真鍮ピニオンを割るときは良いニッパーを使っちゃだめだよ。刃がダメになるからね。100円ショップで売ってるのとかを使うといいよ」 ( A`)「なるほど。…あ、そういえば工具買ってなかった」 これでは組み立てられない。うっかりしていた。 ( A`)「工具はどんなのを買えばいいんだろう?」 184 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 17 15.46 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「おっお。それじゃあブーンがお勧めの工具を教えるお」 ( ^ω^)「パーツの切り離しとかに使うニッパーは出来れば薄刃ニッパーがいいんだけど、少したかいお。最初は600円くらいのニッパーで十分だお」 186 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 21 49.49 ID hQVFJGMrO ( A`)「俺が子供の頃はニッパーなんて買えなかったから爪切りを使ってたなあ」 (´・ω・`)「うん、切れ味の良いものなら爪切りもなかなか使えるよ。ただやっぱりニッパーは一本持ってないとね」 189 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 35 08.80 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「次はドライバーだお。ブーンはドライバーはぶっちゃけ100円ショップので構わないと思ってるけど、たまにねじ穴を壊しちゃうようなのもあるから注意だお」 (´・ω・`)「ブーンみたいな馬鹿力の持ち主には関係ないけど、ビスを回すのは結構力がいるんだ。持ち手が大きいものだと回しやすいよ」 ( A`)「俺力ないからそれがいいかも」 190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 36 47.78 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「ヤスリも必要だお。ヤスリはダイ○ーのダイヤモンドヤスリがお勧めだお。よく削れるお」 (´・ω・`)「ニッパー、ヤスリ、ドライバーはとりあえず必須だね。この3つのはセットになって売ってるのもあるから、そういうのを買ってもいいね」 192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 38 32.19 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「次はなくてもいいけどあったら便利なものを教えるお」 (´・ω・`)「ピンバイス、デザインナイフ、ピンセットっていったところかな」 ( ^ω^)「ピンバイスとデザインナイフは肉抜きするなら必須だお。他にも色々用途があるし、持ってて損はないお」 193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 19 40 18.92 ID hQVFJGMrO ( A`)「ピンバイスって高いよね?子供のころ憧れだった」 ( ^ω^)「今は100円ショップで売ってるお。刃の太さが1.5、1.8、2.0ミリのを1本ずつ買って置くといいお。あとは用途に応じて買い足すといいお」 194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 43 06.45 ID hQVFJGMrO ξ#゚⊿゚)ξ「あんたさっきからやけに100円ショップ推すわね。ウチのお店が経営苦しいの知らないわけじゃないでしょ?」 (; ^ω^)「お…ごめんお」 / , 3 「フォッフォ。いいんじゃよ、ツン」 (´・ω・`)「ちなみにデザインナイフの刃の背で削るとボディのバリが綺麗にとれるよ。これ豆知識ね」 196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 45 12.29 ID hQVFJGMrO ( A`)「今日はとりあえずニッパー、ドライバーヤスリだけにしておくよ」 (´・ω・`)「そうだね。あとは必要に応じて揃えていくといいよ」 工具を買った俺はふたたびマシンを組み立て始めた。 ちなみにブーンとショボンに勧められたパーツは トルクチューンモーターPRO 超速ギヤセット 丸穴ボールベアリング バレルタイヤ付き大径ライトウェイトホイール スタビヘッドセット 30ミリのビスが入っているステンレスビスセット×2 9ミリベアリングローラー×3セット FRPワイドプレート×2 Xシャーシ用FRP強化プレート(フロント用) Xシャーシ用FRP強化プレート(リヤ用) 197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 46 45.53 ID hQVFJGMrO ( A`)「…なんだか昔とずいぶんちがうんだな。スポンジタイヤとかワンウェイホイール、スライドダンパーとかは使わないの?」 ( ^ω^)「おっお。ブーンも復帰直後はギャップに戸惑ったお」 198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 49 33.69 ID hQVFJGMrO (´・ω・`)「ミニ四駆はコーナーでタイヤを滑らせて曲がるだろう?だから摩擦抵抗の高いスポンジタイヤだと大きく減速してしまうんだ。 それにスポンジタイヤは空気の抜けた自転車のタイヤのようなものだからね。そう考えると納得いくだろう?」 (; A`)「な、なるほど」 199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 19 50 14.55 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「ワンウェイホイールは効果どうこう以前に精度が悪いし重いから減速しちゃうんだお。スライドダンパーはまあ、もともと減速させるためのパーツだから速度アップは望めないお」 (; A`)「みんながこぞって使っていたパーツが無意味だったなんて…」 (´・ω・`)「まったくの無意味ってわけじゃないんだよ。実際ワンウェイホイールを自分で改良して速くしてる人なんかもいるしね。スライドダンパーだってウルトラダッシュみたいな高回転モーターのマシンを安定させたり、使い道がないわけじゃない」 ( ^ω^)「おっお。結局は使う人次第だお。無意味なパーツなんてないんだお」 ( A`)「奥が深いんだな…」 (´・ω・`)「今回君に勧めたパーツはみんな基礎的なパーツだから、基本を押さえた上で自分らしさを出していけばいいさ」 205 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 20 05 00.15 ID hQVFJGMrO ( A`)「なるほど。…ところでボールベアリングは丸穴でいいの?六角じゃなくて」 ( ^ω^)「六角ベアリングはガタが大きすぎて使いものにならんお」 (´・ω・`)「本当はダンガン用のHGベアリングがあるといいんだけどね。もう製造してないみたいなんだ。あと、精度でいうと620ベアリングが一番良いんだけど、これは少し高いし、使うのに工夫がいるから慣れてからにするといいよ」 208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/07/31(木) 20 10 32.49 ID hQVFJGMrO ( A`)「600円もして使いものにならないとか…(さっき無意味なパーツはないって言ってなかったか?)。わかった。とりあえず組んでみるよ」 ―1時間後― (* A`)「できた!」 ( ^ω^)「おっお!なかなか良い出来だお」 (´・ω・`)「うん。すごく丁寧に作られてるね」 (* A`)「そうかな?」 俺の家は貧乏だったから、ミニ四駆を組み立てるときはそれは丁寧に作ったものだ。それが今でも身についているようだ。 211 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 20 14 50.65 ID hQVFJGMrO (´・ω・`)「ミニ四駆を作るときに一番大切なのは丁寧に作ることなんだよ。ちょっとした精度の違いが速さに出るからね。ドクオのマシンはきっと速くなるよ」 ( ^ω^)「そうだお!ブーンなんか復帰して初めて作ったとき、早く走らせたいあまりに雑に作って走行中に分解しちゃっだんだお」 ( ∀`)「なんだよそれwwwwww」 (´・ω・`)「そんなこともあったねwwww」 ( ^ω^)「おっおっお!wwwwww」 212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 20 17 10.94 ID hQVFJGMrO ああ…こんな風に誰かと笑い合うなんでいつぶりだろう…。 ( ^ω^)「ドクオ、じゃあさっそく走らせてみるお」 ( A`)「うん…あ、ボディどうしよう。シールも貼ってないや」 (´・ω・`)「ボディの塗装は明日にして、とりあえず走らせてみたらどうだい?」 213 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/07/31(木) 20 19 00.30 ID hQVFJGMrO ( ^ω^)「本当は今すぐに走らせたいんだお?顔に描いてあるお!」 (* A`)「あ、わかった?」 正直走らせたくてウズウズしてたんだ。ミニ四駆を走らせる前のこの高揚感はいくつになっても変わらないらしい。 269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :すみません、規制されてました :2008/08/01(金) 02 13 56.28 ID fOrHgKynO (´・ω・`)「おっと、その前に慣らしをしないとね」 ( A`)「あ、そうだね。忘れてた」 ( ^ω^)「まずはギヤの慣らしだお。モーターはノーマルモーターを使うお」 ( A`)「え?ギヤとモーターの慣らしって別々にやるの?」 (´・ω・`)「その方が双方の状態をベストにできるからね。さあ、この使いかけの電池を使うといい」 ( A`)「ありがとう…スイッチオン!」 ギャギャ、ウィィーン…… スイッチを入れると、慣らし前のギヤが鳴らす、少しうるさい音が響き渡る。 272 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 23 02.41 ID fOrHgKynO ( A`)「動いた…!」 何年かぶりに聞くこの音、モーターの焦げるような臭い。なにもかもが懐かしい。 (´・ω・`)「さあ、そのマシンはスプレー缶に固定して置こう。その間にモーターの慣らしもやっちゃうよ」 そういいながらショボンは一台のシャーシを取り出した。 273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 24 13.19 ID fOrHgKynO ( A`)「それはなに?」 それはホイールが1つだけつけられたシャーシだった。 (´・ω・`)「これはワークマシンといってね、モーターの慣らしをしたり、タイヤを削ったりするときに使うシャーシなんだ」 ( A`)「わざわざ慣らし専用のシャーシなんて作るの?」 (´・ω・`)「一台あると色々便利だしね。さあ、モーターを貸してごらん」 そういうとショボンはトルクチューンからピニオンギヤを外し、ワークマシンにセットした。 275 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 25 55.07 ID fOrHgKynO シュイィィィィン… (´・ω・`)「これで数分間回したら、次は電池を逆に入れて逆回転させるんだ」 ( A`)「逆回転?」 (´・ω・`)「うん。僕も理屈はよく知らないけど、両方回転させた方がいいみたいなんだ」 ……………。 ( ^ω^)「おっお!もういいんじゃないかお?」 慣らしが終わるまでどのくらいかかっただろうか? 早く走らせたくてウズウズしていた俺には何時間にも感じられた。 277 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 28 10.60 ID fOrHgKynO ( A`)「へへ…もうすぐ走らせてやるからな」 ギヤの削りカスを拭き取りグリスを注す。モーターをはめ、さっき買ったアルカリ電池を入れる。 ( A`)「…スイッチオン」 シャァァァァ……… 慣らし前とは違い滑らかな音が響き渡る。 (´・ω・`)「うん、いい音だ」 ( ^ω^)「ドクオ頑張るお!」 ξ゚⊿゚)ξ「コースアウトして商品棚に突っ込ませたりしないでよね」 / , 3 「フォッフォッフォッ」 みんなが見守る中、俺のエンペラーは… (* A`)「行けえ!」 今スタートした。 279 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 37 44.57 ID fOrHgKynO ( ^ω^)「おっお、なかなか速いお」 (´・ω・`)「うん、スムーズな走りだ」 (* A`)「思ったより速いぞ!」 そう、それは少年時代の俺が経験したことのない速さだった。 (* A`)「いっけえ~!」 俺のエンペラーは無事コーナーを曲がり、さらにスピードを増す。そして… ( ^ω^)「おっお、次は鬼門のレーンチェンジだお」 280 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/08/01(金) 02 44 03.95 ID fOrHgKynO (; A`)ゴクリ エンペラーはレーンチェンジに差し掛かり、そして… ガッシャーン! (; A`)「エンペラーっ!」 派手にコースアウトした。 281 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 02 57 45.29 ID fOrHgKynO ……………。 ( A`)「あーあ、完走できなかったか」 ( ^ω^)「おっお、でもそれだけスピードが出てたってことだお」 (´・ω・`)「フロントのローラーのスラスト角を調整するといいかもしれないね。それかブレーキをつけるとか」 ( A`)「よし!調整してもう一度挑戦するか!」 ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとあんたたち!今何時だと思ってるの?もう閉店時間とっくに過ぎてるのよ?」 (; A`)「え?」 (;^ω^)「お?」 (´・ω・`)「おや」 287 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :sage :2008/08/01(金) 03 43 15.22 ID fOrHgKynO 言われて初めて気がついたが、外はもうすっかり暗くなっていた。 ( A`)「いつの間に…」 時間を忘れて何かに熱中するなんてずいぶん久しぶりだ。 ( ^ω^)「しかたないお。今日はこのくらいにして帰るお」 (´・ω・`)「僕たち大学生は休みが長いしね。気長にいこう」 ( A`)「う、うん。そうだね。2人は明日も来るの?」 ( ^ω^)「そのつもりだお」 (´・ω・`)「明日は土曜日だから社会人の人達もくると思うよ。みんななかなか個性的なマシンを使うから参考にするといい」 ( A`)「社会人でミニ四駆やってる人もいるんだ…。うん、俺もまた明日来るよ」 ( ^ω^)「お、了解だお。それじゃ今日は帰るお」 ( A`)「うん。あ、今日は皆さんお世話になりました」 ξ゚⊿゚)ξ「まあ、一応お客さんだしね」 / , 3 「フォッフォ。また来なさい」 291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 03 47 46.72 ID fOrHgKynO ( ^ω^)「じゃあ、店長、ツン、また明日だお!」 (´・ω・`)「ではまた明日」 そして俺たち3人は店を出た。 ( ^ω^)「おっお、ドクオの家はどっちなんだお?」 ( A`)「…あっち」 (´・ω・`)「じゃあ僕と同じ方向だね。途中まで一緒に帰ろう」 ( ^ω^)「ブーンは反対方向だお!じゃあ、また明日だお!」 294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 03 59 39.89 ID fOrHgKynO ( A`)「……」 (´・ω・`)「……」 (; A`)(ヤバい、さっきまではミニ四駆のことで盛り上がってたけど、俺人と話すの苦手だし…気まずい) (´・ω・`)「…今日走らせてみてどうだった?」 ( A`)「…あ、う、うん、楽しかったよ」 (´・ω・`)「復帰したてでわからないことも多いだろうけど、なんでも聞いてね」 ( A`)「あ、ありがとう。…ところで明日来る社会人の人達ってどんな人達なの?」 (´・ω・`)「ふふ、なかなかおもしろい人達だよ。使ってるマシンも個性的だしね。サスマシンとか、痛車とか」 ( A`)(サスマシン?痛車?) (´・ω・`)「おっと僕はここで左だ」 ( A`)「…あ、俺は右」 (´・ω・`)「うん、じゃあ気をつけてね。また明日」 ( A`)「う、うん。また明日」 295 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2008/08/01(金) 04 07 46.46 ID fOrHgKynO ―自宅― ( A`)「ふう…。疲れた」 今日は久しぶりに人とたくさん話した。もう普段の1年分くらい話したんじゃないだろうか? ( A`)「俺のエンペラー…」 今日組み上げた俺のマシンを見つめる。 (* A`)「へへ」 ああ、やっぱりミニ四駆はいいなあ。 ( A`)「よし、今日はもう寝よう」 明日はどんな人達が、どんなマシンを持ってくるんだろう?ちょっと不安だけど楽しみだ。 ( A`)「おやすみ…」 電気を消し、誰にともなく呟く。こうして俺のミニ四レーサー復帰の記念すべき第一日目は幕を閉じた。
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【基本データ】 ●全長146mm ●全幅88mm ●全高?mm ●Item No:95502? ●本体価格1,200円 ●2019年イベントにて販売 【本体内容】 ミニ四駆 コアラのバリエーション。 シャーシはピンクのVS。ギヤケース等のAランナーはホワイト。 ギヤ比は5 1。 足回りは小径ローハイト。ホイールはホワイトのフィンタイプ。タイヤはクリヤーのソフト小径ローハイト。 なんと、ホイールにステッカーを巻いてクリヤータイヤの表面に文字が浮かぶ珍しい表現がされている。 ボディはパンダと同型。カラーはライトグリーン。 組み立て・塗装済みのコアラフィギュアが付属する。 【漫画、アニメでの活躍】 【VIP内での評価】 【公式ページ】 (タミヤモデラーズギャラリー2019) https //www.tamiya.com/japan/newstopics/2019/06/gallery2019.html
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ミニF ダンガンレーサー 楽しい工作シリーズ
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参加メンバー こむお(記) 場所 仙台サンフェスタ ルール オープンクラス 一次予選- 二次予選- 準々決勝- 準決勝- 優勝決定戦 チャンピオンズクラス 準々決勝- 準決勝- 優勝決定戦 オープンクラス、ジュニアクラス、ファミリークラス、チャンピオンズクラスの開催。 コース クラシックサーキット2018 結果 名前 結果 マシン こむお オープン 準々決勝進出 キュベレイ こむおの感想 スタッフ、レーサーの皆様お疲れ様でした。 ■1次予選 今回はちょっとフロントのピボットを変えて挑みました。 左側を9mmにして、ストッパーを投入してみました! 回るはずのMDP、EX、22.8mm、1.32V。 で、ロッキング激おその26.5sとかorz ■2次予選 フロントを13mmのピボットに戻してレース。 今度こそ25秒前半だとおもうも、26.8sとか。 むむモーターがロッキングでロックしてお亡くなりになったですか?涙 ■準々決勝 モーター換装! これできれっきれや! あれ?あれれ? 何この鈍走。。 ぶっちぎられての3位。 タイムはたぶん28秒とか。。 ■まとめ このあと2週間ほど速度でない病に悩まされます。 速度でない病の一番の原因はモーターでした。 4個ほどあったエースモーターが、関西帰省の長時間の車移動のためか、一気にすべてお亡くなりになってました。 ミニ四駆、10年近くやっても、速度出ないとかあるんですね。 ミニ四駆嫌い。 タミヤ ミニ四駆特別企画商品 19mm プラリング付 アルミベアリングローラー 5本スポーク オレンジ 95385 タミヤ グレードアップパーツシリーズ No.433 GP.433 マッハダッシュモーター PRO 15433 プロクソンPROXXON ハンディマルチルーター No.28473 タミヤ ミニ四駆特別企画商品 HG 軽量 19mmオールアルミベアリングローラー レッド 95404
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登録日:2009/07/31 (金) 18 38 34 更新日:2024/06/07 Fri 17 14 32NEW! 所要時間:約 2 分で読めます ▽タグ一覧 XX エアロミニ四駆 ミニ四ファイター「エアロマシンはえーやろ?」 ミニ四駆 第2.5世代 第二次ミニ四駆ブーム後期にリリースされたシリーズ。 そのほとんどが、漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!!MAX」に登場したマシンで超空力ボディと初期は言われていたが、バトルレースが主軸に変わったのでいつの間にかそんな設定も忘れられた。 フルカウルミニ四駆同様小径タイヤの車種がほとんどだが、決定的な違いはシャーシである。 フルカウルミニ四駆がスーパー1シャーシ並びにスーパーTZのみに対し、 スーパーX、VS、スーパーTZ-Xという三種類のシャーシがある。 中でもスーパーXとVSは駆動系の出来が抜群で、今日でも非常に良く使われているシャーシであり、 日夜MSシャーシと凌ぎを削っている。 一方スーパーTZ-Xはなぜか出来が悪く、スーパーTZの進化系であるにもかかわらずスーパーTZに劣る。 さらに現在販売されているマシンでこのシャーシを搭載しているマシンはたった一台と信じられないほどの冷遇ぶり。 さらに、直接発展型のスーパーXXが登場。マックスブレイカー BSを初めとしたリメイクキットがいくつか発売された。 現在生産が行われていないモデルである。 ()内は搭載シャーシ。 マックスブレイカー(X) シャドウブレイカーZ-3(X) ファントムブレード(X) ライジングトリガー(X) ストームクルーザー(X) ナックルブレイカー(X) ブレイジングマックス(VS) デザートゴーレム(VS) バニシングゲイザー(TZ-X) ライトニングマグナム(VS) ブリッツアーソニック(VS) マックスブレイカーTRF(X) ナックルブレイカーブラックスペシャル(X) LMブレイカー(VS) ブリッツアーソニックブラックスペシャル(VS) マックスブレイカーブラックスペシャル(XX) ライジングトリガーホワイトスペシャル(XX) ナックルブレイカーブルースペシャル(XX) ファントムブレードブラックスペシャル(XX) 追記・修正宜しくお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] デザートゴーレムってイメージ的にむしろXの方が似合いそうではあるんだよな -- 名無しさん (2015-10-05 21 59 06) 名前 コメント
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若かりし頃のメンバーがお年玉をつぎ込んだ趣味の一つ。 何故か最近リバイバルブームに。 ちなみに某メンバーはミニ四駆に乗って大橋-基山間を移動していたのが目撃されている。 フェラーリとバイパスにてバトルになったとのこと。
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( A`)スレまとめ 4 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 33 13.23 ID MkIl+e48O ( A`)「公式大会?」 ( ^ω^)「おっお、そうだお。今度あるんだお」 今日も俺は荒巻模型店に来ていた。 ( A`)「まだ公式大会とかあったんだね」 (´・ω・`)「うん。昔みたいに出場者が多すぎて抽選って程じゃないけど、それなりに賑わってるよ」 ( A`)「そうなんだ。…そういえば昔はレースに出場した奴はそれだけで次の日ヒーローだったなぁ」 ( ^ω^)「タミヤRCカーグランプリでちょっと映ったりすると大騒ぎだったおw」 ( A`)「そうそうw」 ( ^ω^)「…で、ドクオは参加するのかお?」 ( A`)「その日はバイトないから行くつもりだよ」 6 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 35 57.10 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「そういえばバイト始めたんだったね。どんな感じだい?」 ( A`)「深夜だからお客さんあんまり来ないし楽だよ。眠いのだけ耐えれば。…そういえばこの前兄者さんが来て延々愚痴ってきたよ」 (´・ω・`)「兄者さんが?どうして?」 ( A`)「俺と同じ店の面接受けたけどなぜか落ちたんだって。俺は面接らしい面接やらないで受かったのに…。 兄者さんなにやらかしたんだろう?散々愚痴った挙げ句、この店はアニメDVDが少なすぎる!ってダメ出しして帰っていったよ」 (;^ω^)「兄者さんらしいお」 8 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 38 21.37 ID MkIl+e48O ( A`)「…で、公式の話だったね」 ( ^ω^)「お、そうだったお」 ( A`)「事前に申し込みとか必要なの?」 (´・ω・`)「直接会場に行って大丈夫だよ。当日みんなで集まって行こうか」 ( ^ω^)「それがいいお。集合場所は駅でいいかお?」 ( A`)「うん、大丈夫」 (´・ω・`)「それじゃあ駅に集合だね。…公式用のセッティング考えなきゃな」 ( A`)「普段のセッティングと違うの?どうして?」 (´・ω・`)「うん。僕たちが普段走らせてるコースは3レーンだろう?公式大会は5レーンのコースなんだ」 9 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 39 01.22 ID MkIl+e48O ( A`)「なにか違うの?」 (´・ω・`)「5レーンコースは3レーンコースより継ぎ目が荒いんだ。路面に段差があるし、もちろん壁にもある。だから830とか850みたいな径の小さいローラーだと引っかかって減速しちゃう」 ( A`)「なるほど。じゃあ径の大きいローラーの方がいいんだね」 (´・ω・`)「そうだね。だから普段あまり使われない13ミリベアリングや11ミリベアリングも使われる。プラリンもさすがにフロントには使い辛いけどリヤには使われるね。あとフロントだったら二段アルミローラーが使いやすいかな」 ( A`)「俺の使ってる9ミリベアリングはどうかな?」 10 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 41 20.93 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「う~ん…。多分対応できるとは思うけど、その日のコースのコンディションによるかな」 ( A`)「なるほど。じゃあ他のローラーも用意していった方がいいね」 (´・ω・`)「そうだね」 そういうわけで公式大会に備えてローラーを買っていくことにした。 ( A`)「どのローラーにしようかな…よし、これにしよう」 俺は二段アルミローラーを1セット、プラリンを2セット買うことにした。 (´・ω・`)「うん、良い選択だと思うよ」 ( A`)「脱脂はこのままオイルにつけても大丈夫?」 11 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 42 17.65 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「問題ないよ。あと2段アルミローラーはベアリングのはめ込みがきつくて回転が悪いものがあるから、そういうときは1回ベアリングを外して内周を削るといいよ」 ( A`)「どうやって外すの?」 (´・ω・`)「長めのビスに筒状のアルミスペーサー、2段アルミローラー、カウンターギヤの順で通してナットで締め込めばカウンターギヤの中にベアリングが抜けるよ」 ( A`)「へぇ…よくそんな方法思いついたね」 (´・ω・`)「僕が考えたんじゃなくてネットで調べて知ったんだよ」 ( A`)「ショボンもネット使うんだね」 (´・ω・`)「うん。情報収集は必須さ。色々な改造法や理論に触れなきゃね。最終的に確かめるのは自分だけど」 13 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 43 45.63 ID MkIl+e48O ( A`)「じゃあ、早速ベアリングを外してみようかな」 (´・ω・`)「あ、あくまで回転が悪いときだよ。ベアリングを外して取り付けるときに失敗したり、下手に削ってダメにしちゃうともったいないからね。1回付けて回してみなよ」 ( A`)「わかった」 2段アルミローラーは結構高いし、たしかにダメにしてしまったらもったいない。 ( A`)「うん、試してみるよ。…とりあえず脱脂してくる」 店の外で2段アルミローラーを脱脂し、フロントバンパーに取り付ける。 ( A`)「…どうかな?」 (´・ω・`)「うん、それだけ回れば十分だよ」 16 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 46 16.22 ID MkIl+e48O 2段アルミローラーは指で弾くとそれなりに良く回った。どうやら当たりらしい。脱脂以外の細工はせずにこのまま使うことにした。 (´・ω・`)「あ、あとスタビヘッドも交換した方がいいね」 ( A`)「どうして?」 (´・ω・`)「君が今使っているスタビポールは、9ミリベアリングなんかにはちょうどいいけど、2段アルミローラーに合わせるには小さすぎるんだ。大きさに差がありすぎて、傾いたときに壁になかなか触れないだろう?」 ( A`)「あ、なるほど。じゃあショートスタビなんかがいいのかな?」 (´・ω・`)「うん、それでもいいけど僕はギヤスタビをお勧めするよ」 ( A`)「ギヤスタビ?」 17 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 47 52.68 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「ギヤスタビっていうのは文字通りギヤをスタビとして加工したものさ。ギヤの歯を落として削るんだ」 ( A`)「なんのギヤを使えばいいかな?」 (´・ω・`)「ピンククラウンが定番かな?歯が欠けてダメになったのがあるから分けてあげるよ。ワークマシンも使うといいよ」 ( A`)「ありがとう」 ショボンに貰ったピンククラウンの歯を全て落とし、ワークマシンのシャフトにつけて回転させながらヤスリをかける。 ( A`)「これでいいかな?」 (´・ω・`)「うん。どうだい?普通のスタビヘッドより強度があるだろう?」 ( A`)「うん、そうだね。ところで公式って他にはどんな特徴があるの?」 18 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 49 33.41 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「そうだね…やっぱりテーブルトップが良く使われることかな?」 ( A`)「テーブルトップ?なにそれ」 (´・ω・`)「上り下りのスロープの間にストレートを挟んだセクションさ。これの攻略が難しくてね」 ( A`)「そんなに難しいの?」 (´・ω・`)「うん。テーブルトップの攻略が公式レースの鍵を握ると言っても過言ではないよ」 ( A`)「どこが難しいの?」 (´・ω・`)「スピードがのったマシンがテーブルトップに差し掛かると、下りスロープでジャンプしたりバランスを崩したりするんだ」 19 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 50 59.51 ID MkIl+e48O ( A`)「なるほど」 (´・ω・`)「対策としてはアンダースタビやブレーキかな。ただしフロントブレーキはきつくしすぎると、下りスロープで前につんのめるように転倒しちゃう。リヤブレーキで上りスロープのときに減速させるのも定番だけど、ブレーキの高さに気をつけなきゃね」 ( A`)「どうして?」 (´・ω・`)「さっき公式の5レーンコースは段差があるって言ったろう?だからあんまり低くしすぎると常にブレーキがかかっちゃうんだ」 (; A`)「な、なるほど。難しいね」 (´・ω・`)「あと最近はマスダンパーなんてのも流行ってるけど…ブーンが使ってたね、ブーン、見せてあげて」 20 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 52 01.13 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「おっお、了解だお」 ブーンのマシンのリヤには、金色の重りらしきものがビスで固定されていた。重りにはバネがついていて、押すとビヨンビヨンと上下に動いた。 ( A`)「これがマスダンパー…どんな効果があるの?」 ( ^ω^)「マシンが跳ねたり着地したりするときに安定させるんだお!」 (´・ω・`)「マスダンパーっていうのは元々F1に使われてる装置のことだね。…僕はあんまりミニ四駆に使われてるマスダンパーは信用できないなぁ」 21 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 54 10.23 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「だけど実際ブーンのマシンはこれをつけると安定するお!それにビヨンビヨンさせると楽しいお!」 (´・ω・`)「まあ、改造は人それぞれさ」 ( A`)「どうやって作るの?」 ( ^ω^)「簡単だお!ロングビスにスライドダンパーとかのバネと重りをつけてスタビポールで留めるだけだお。重りはダンガンのメタルホイールがよく使われるけどセッティングウエイトなんかでも大丈夫だお」 (´・ω・`)「MSシャーシEVO.っていう5000円もするシャーシキットにも入ってるよ」 ( A`)「いろんな改造があるんだなぁ」 俺の知らない内に新しい改造が日々生み出されているようだ。 22 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 54 43.16 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「お、もうこんな時間だお。今日はもう帰るお。…ところでツンも大会一緒に行かないかお?」 ξ゚⊿゚)ξ「私はいいわ。お店見てなきゃいけないし」 / , 3 「フォッフォ、店ならワシ1人で大丈夫じゃよ」 ξ゚⊿゚)ξ「だけどマシンも持ってないのに言ってもね」 ( ^ω^)「ツンも作ればいいお!」 ξ゚⊿゚)ξ「…また今度にするわ」 ( ^ω^)「残念だけどわかったお。また今度だお」 (´・ω・`)「それじゃあ、今日はこの辺で」 ( A`)「ハインにも声かけとくよ。じゃあ、また大会で」 23 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 56 54.73 ID MkIl+e48O ――大会当日―― (´・ω・`)「おはよう」 从 ゚∀从「おーっす!」 ( ^ω^)「おはようだお!…って」 (#^ω^)「どうしてお前までいるんだお!」 ミ,,゚Д゚彡「別にいいじゃねーかよ」 ( A`)「あ…ブーン、俺が誘ったんだ」 ( ^ω^)「そうだったのかお…」 ミ,,゚Д゚彡「そうそう、俺だってマシンを走らせたいしな」 (#^ω^)「だったら1人で行けばいいお!」 (´・ω・`)「まあまあ、ブーン」 興奮するブーンをショボンがなだめる。 ( A`)「そういえば他の人たちは?」 24 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 17 57 42.64 ID MkIl+e48O (´・ω・`)「なおさんとオワタさんは先に向かってるって。ピットで兄者さんと弟者さんと合流するって言ってたよ。モナーさんとニダーさんは子供たちを連れて少し遅れて来るって」 从 ゚∀从「お、全員参加か」 (´・ω・`)「うん。あ、電車来たよ。それじゃあ乗ろうか」 ――電車内―― ( A`)「そういえばみんなどうやってマシン持ち運んでるの?」 (´・ω・`)「僕はホームセンターで買った工具箱だよ」 ( ^ω^)「ブーンはタッパーにマシンと電池、必要な工具だけ入れて鞄に入れてるお」 ( A`)「なるほど。タッパーか。俺はキットの箱使ってるけど、タッパーに変えようかな」 25 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 00 04.40 ID MkIl+e48O 从 ゚∀从「俺はポケットに直だぜ!」 (; A`)「フロントバンパーがはみ出してる!壊れるって…」 ミ,,゚Д゚彡「へへ、俺はブランド物のバッグだぜ」 (´・ω・`)「…ねえ、それスペル違うんじゃない?」 ( A`)「本当だ。LがRになってる」 ( ^ω^)「偽物掴まされたのかお?ざまあwww」 ミ;,,゚Д゚彡「な、なんだって!?4万もしたのに…くそう!」 (´・ω・`)「あ、着いたよ、降りようか」 26 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 00 56.08 ID MkIl+e48O ――会場―― ( ^ω^)「お、なおさんたちだお!」 ( (゚∀゚∩「おーい!こっちだよ!」 \(^o^)/「おはようございます」 (´ _` )「おはよう」 ( ´_ゝ`)「おはよう諸君」 ピットでなおさんたちと合流した。 (´・ω・`)「早いですね」 ( (゚∀゚∩「朝から並んじゃったよ!…それよりコースを見てごらん?」 (´・ω・`)「これは…予想通りテーブルトップがありますね。あとは45度のバンク…全体的にはストレートの多い高速コースですね」 (´ _` )「スピードがのる分テーブルトップの攻略が難しそうだ」 ( ´_ゝ`)「なあに、どうってことはない」 (´ _` )「兄者のマシンはそんなにスピード出ないからな」 (#´_ゝ`)「そ、そんなことないもん」 29 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 02 38.16 ID MkIl+e48O ( A`)「…あ、モナーさんたちだ」 モナーさんとニダーさんが子供たちを連れて会場にやってきた。 ( ´∀`)「おはようモナ」 ヽ`∀´ 「おはようニダ」 ( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( ● ● )「「おはようございます!」」 ( ´∀`)「みんな揃ってるモナね」 (´・ω・`)「おはようございます。…午前中は予選ですね。まずはジュニアクラスからみたいです」 ( A`)「そういえばクラス分けがあるんだったね」 ( (゚∀゚∩「そうだよ!今日行われるのはジュニアクラス、オープンクラスに小径限定クラス、それにルーキークラスだよ!」 30 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 04 43.98 ID MkIl+e48O ( A`)「そうなんですか。…みんなはどのクラスに参加するの?」 ( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( ● ● )「「ジュニアクラスです!」」 \(^o^)/「僕は 小径クラスです」 ( ´_ゝ`)(´ _` )「「俺たちも!」」 ( ´∀`)「じゃあ他はみんなオープンクラスモナね」 ( A`)「俺はどうしようかな…ハインとフサは?」 从 ゚∀从「せっかくだからオープンクラスにするぜ!強敵が集まるんだろ?」 ミ,,゚Д゚彡「…このルーキークラスっていうのは?」 (´・ω・`)「レンタルマシンか速度が25㎞/h以下のマシン限定のレースだよ」 ( ^ω^)「お…そういえばレンタルマシンもあったんだったお。やっぱりツンも連れてくればよかったお」 31 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 07 59.73 ID MkIl+e48O ( ´∀`)「たぶんフサギコくんのマシンは制限速度を越えてるモナ」 ミ,,゚Д゚彡「じゃあオープンクラスにするぜ…ドクオは?」 ( A`)「俺のマシンは大径だしオープンクラスしかないね」 こうして各自出るレースを決めた。 ( (゚∀゚∩「そろそろジュニアクラスの一次予選が始まるよ!」 ( ´∀`)「みんな頑張ってくるモナ」 ヽ`∀´ 「頑張るニダ、ヒッキー」 ( ><)(-_-)(=゚ω゚)ノ( ● ● )「「は~い!」」 子供たちが予選レースに向かった。 ( A`)「ねえ、あの人って今のミニ四ファイター?」 32 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 08 40.80 ID MkIl+e48O 俺は司会をしている男の人を指してショボンに聞いてみた。 (´・ω・`)「いや、あの人はMCガッツっていってね、元はダンガンの司会者だったけど今はタミヤのイベント全般に出てるんだ」 ( A`)「じゃあファイターは?」 (´・ω・`)「残念ながら引退しちゃったんだ」 ( A`)「そっか…」 ミニ四ファイターはもういないらしい。なんだか少し寂しく感じた。 ( A`)「あの女の人は?」 (´・ω・`)「櫻井さんか。新人声優で昔からミニ四駆やってた人みたいだよ。今はまだあんまり有名じゃないみたいだけど。まあ、アシスタント兼アイドルみたいなものだよ」 33 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 11 03.93 ID MkIl+e48O ( A`)「ふ~ん」 今はミニ四駆にもアイドルがいるのか。 ( ^ω^)「おっお、ヒッキーくんが走らせるお!」 ヽ`∀´ 「ヒッキー頑張るニダ!」 (-_-)「………」 ヒッキーくんが表情を引き締める。そしてレースがスタートした。 …………。 (-_-)「…ダメだった」 ヽ`∀´ 「よく頑張ったニダよ」 ヒッキーくんのマシンはあと1台というところで予選突破はならなかった。続くぃょぅくんも予選落ち、ワカッテマスくんはコースアウトでリタイアした。 ( ><)「いってくるんです!」 (-_-)「頑張って!」 一次予選最後のレース、ビロードくんの出番だ。 35 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 11 37.28 ID MkIl+e48O ( ><)「いくんです!ブリッツァーソニック!」 レースがスタートした。しかし見るからに他のマシンの方が速い。 ( A`)(ダメかな…) しかし… 「ああっ!」 「くそっ!」 「くっ!」 「マジかよ…」 前の全てのマシンがテーブルトップでコースアウトしたのだ。 (; A`)(これがテーブルトップの恐ろしさか…!) (*><)「やったんです!」 ビロードくんはそのまま完走し、予選を通過した。 (´・ω・`)「よし、次はオープンクラスの予選だ」 36 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 14 40.50 ID MkIl+e48O ………。 ~ ;ヽ`∀´ 「ニダッ!」 ( (゚∀゚∩「もう少しだったよ…」 ミ;,,゚Д゚彡「くそっ!」 从#゚∀从「ちくしょう!」 (´・ω・`)「よし!」 ( ´∀`)「突破したモナ」 これまでのところ俺たちの中で一次予選を突破したのはショボンとモナーさんだけだった。 しかもなおさん以外の3人はテーブルトップでコースアウトという結果だった。 (; A`)(テーブルトップ…やっぱり恐ろしいぜ!) ( ^ω^)「じゃあ、ドクオ、先に行ってくるお!」 ( A`)「あ、うん、頑張って!」 残るは俺とブーン。ブーンのレースの方が先だった。 37 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 15 16.02 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「いくお!マグナム!」 レースがスタートした。 小径マシンの利点だろうか、ブーンのマシンが抜群の加速力でトップで飛び出す。かなりの速さだ。 ( ^ω^)「いい調子だお!マグナム!」 (´・ω・`)「ブーンもいつのまにか速くなりましたね」 ( ´∀`)「この前ニカド電池の育成を教えてあげたモナ。ブーンくんはハイパーダッシュPROを使ってるモナね?ダッシュ系モーターの力を引き出すにはニカド電池が必要モナ。どうやら僕の教えたことが役に立ってるみたいモナ」 (´・ω・`)「なるほど。これは油断できませんね」 ブーンはそのまま最後までトップで逃げ切り、予選を通過した。 (*^ω^)「おっお、どうだお、ドクオ!」 喜色満面のブーン。俺も負けていられない。 ( A`)「見てろよ、ブーン」 次はいよいよ俺の番だ。 39 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 17 21.53 ID MkIl+e48O ( A`)(大丈夫かな…) 一応ショボンから聞いて対策はしてきたつもりだ。フロントは2段アルミローラー、アンダースタビを装着。リヤはブレーキとしてシリコンタイヤを切ってFRPプレートに貼り付けた。 しかし実際に公式レースを走らせるのはこれが初めてだ。なにより目の前であれだけコースアウトされると不安になる。 ( A`)(…なるようになるさ!) 覚悟を決めてスイッチを入れる。そして… ( A`)「いけっ!エンペラー!」 レースがスタートした。 真っ先に飛び出したのは他のレーサーの小径マシンだ。ボディの隙間からチラリとのぞくエンドベルはスプリントダッシュだろうか?かなりの速さだ。しかし… ( A`)「…負けないぜ?」 从 ゚∀从「お、ドクオのマシンも速いじゃねーか!」 41 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 18 08.78 ID MkIl+e48O 加速こそ小径マシンに負けるが最高速度では大径のこちらに分がある。 ( ^ω^)「おっお、ドクオもなかなかやるお!」 (´・ω・`)「ドクオくんは元々器用だし、飲み込みも早いですからね」 ( ´∀`)「これからの成長が楽しみモナ」 しかし勝負はここからだ。レーンチェンジを抜け、バンクを下り、テーブルトップへ… ( ^ω^)「おっお!」 ( ∀`)「よし!」 無事に突破した。 そしてレースは進み、小径スプリントマシンがトップ、俺のマシンが2着で最終回へ。 「ゴール!」 ( ∀`)「やった!」 最後に逆転し、一次予選を通過した。 43 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 20 50.53 ID MkIl+e48O ミ,,゚Д゚彡「よう、ドクオ、やるじゃねーか」 (* A`)「ありがとう」 たしかに速くなった実感があった。素直に嬉しい。 ( ^ω^)「勝負するのが楽しみだお」 ( ´_ゝ`)「ふふふ、次は小径クラス…俺たちの出番だな!」 (´ _` )「そうだな、準備をしておくか」 \(^o^)/「頑張ります」 と、オワタさんのマシンに目をひかれた。 ( A`)「オワタさん、その改造は…」 \(^o^)/「これですか これは オワタステーです」 オワタさんのマシンは周りをぐるりとFRPプレートで囲まれ、さらに両サイドに万歳をするような形でFRPプレートが立てられていた。 44 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 21 39.13 ID MkIl+e48O ( A`)「これはいったいどんな意味が…」 \(^o^)/「レーンチェンジなどでの ローラーの引っかかり防止です」 ( (゚∀゚∩「そんなこと言って、本当はボディの保護が目的なんだよ!」 \(^o^)/「バレましたか ピンクちゃんを傷つけたくないですからね」 オワタさんはそう言うと愛おしげにマシンにプリントされたキャラクターを見つめた。 (; A`)「そ、そうですか」 \(^o^)/「それでは いってきます」 ………。 (´ _` )「突破は俺だけか」 (#´_ゝ`)「弟者だけずるい!」 45 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 23 18.74 ID MkIl+e48O (´ _` )「落ち着け兄者。公正なレースの結果だ」 \(^o^)/「僕も ダメでした でも みんなにピンクちゃんを見てもらえたから それでいいです」 小径クラス一次予選を突破したのは弟者さんだけだった。弟者さんのベルクカイザーは終始安定した走りを見せていた。 ( ><)「二次予選なんです!」 ( ● ● )「落ち着いていつもの走りをするんです」 (=゚ω゚)ノ「がんばるんだょぅ」 (-_-)「僕たちの分も頑張って」 次はジュニアクラスの二次予選。ビロードくんが参加した。 ………。 ( ><)「…負けちゃったんです!でも楽しかったんです!」 さすがに二次予選では一次予選のようなラッキーは起きずに敗退した。 46 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 25 04.65 ID MkIl+e48O ( ^ω^)「おっお、休憩だお!」 午前の部が終わり、休憩時間に入った。外に出て食事をとる。 ( (゚∀゚∩「今のところ残ってるのは…」 ( ^ω^)「オープンクラスはブーンとドクオ、ショボンにモナーさんだお!」 (´ _` )「小径クラスは俺だけだな」 ( ><)「みんな頑張ってなんです!」 食事も終わり会場に戻る。午後はオープンクラスの二次予選から始まるのだ。 47 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 26 33.08 ID MkIl+e48O ( A`)「ショボン、なにしてるの?」 レースを前にショボンが何かしていたので尋ねてみる。 (´・ω・`)「ああ、これかい?アルカリ電池をホッカイロで温めてるんだ」 ( A`)「温めると違うの?」 (´・ω・`)「うん。持続力はないけど、瞬間的なスピードならニカドにも負けないさ。加熱しすぎると危険だからホッカイロくらいがちょうどいい。ドクオくんも使うかい?」 ( A`)「いや、俺はいいよ」 これから勝負するというのにこの余裕。自分のマシンに余程の自信があるのだろう。 (´・ω・`)「そろそろレースが始まるね。行こうか」 ( A`)「うん」 48 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 27 13.48 ID MkIl+e48O 俺はショボンと同じレース、ブーンはモナーさんと同じレースだった。 (´・ω・`)「お手柔らかにね」 ( A`)「こっちこそ」 正直ショボンに勝てる気はしない。他のレーサーも速そうだ。俺はここまでだろう。 (´・ω・`)「いけっ!ウイニングバード!」 ( A`)「負けるなエンペラー!」 やはりショボンのマシンは速い。速すぎる。やはりまだ俺のマシンでは歯が立たない。 (; A`)(それにしても速いな。一次予選のときより速いんじゃないか?) …そう。速すぎたのだ。 (;´・ω・`)「ああっ!」 50 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 28 54.28 ID MkIl+e48O なんとショボンのマシンがコースアウトしたのだ。 ( A`)「え?」 慌てて状況を確認する。 (; A`)「え?俺のマシンもしかして今トップ?」 そのまま完走し、二次予選も突破した。 (´・ω・`)「負けちゃったよ」 ( A`)「一次予選はコースアウトしなかったのにね」 (´・ω・`)「…うん。この音を聞いてごらん、ドクオくん」 そう言うとショボンはマシンのスイッチを入れた。キーンという、高い音が鳴り響く。 ( A`)「これは…」 (´・ω・`)「どうやらモーターの寿命が限界に近づいて、スピードが上がってたみたいなんだ。そのスピードに耐えられなかったんだね」 ( A`)「そんなことが…」 (´・ω・`)「さすがに予想外だったよ。…何はともあれおめでとう。決勝も頑張ってね」 ( A`)「うん、頑張るよ」 52 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 29 35.98 ID MkIl+e48O 次はブーンとモナーさんの出るレースだ。 从 ゚∀从「始まったぜ!」 レースがスタートした。モナーさんのマシンはやはり速い。しかしさすがにここまで勝ち抜いてきたレーサーだ。モナーさんの隣のレーンのマシンもかなり速い。 (;^ω^)「これは僕の出る幕じゃないお」 ブーンは現在4番手だ。 ( ´∀`)「なかなかやるモナね」 54 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 31 07.24 ID MkIl+e48O モナーさんのマシンは依然として隣のレーンのマシンとデッドヒートを繰り広げている。いや、相手のマシンの方が少し速い。 ( ´∀`)「…だけどその速度で完走できるモナ?」 テーブルトップへ差し掛かる。モナーさんの言うとおり、相手マシンは下りスロープでバランスを崩して転倒した。 ……転倒して隣のモナーさんのレーンに飛び込んだのだ。 (;´∀`)「モヌァ!」 モナーさんのマシンも当然巻き込まれてクラッシュ。 「す、すみません」 ( ´∀`)「気にしなくていいモナよ。こんなときもあるモナ」 スタッフ「レースのやり直しもできますが…」 ( ´∀`)「いいですモナ。…フフ、今回はブーンくんの成長ぶりを見させてもらうモナよ」 55 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 31 52.06 ID MkIl+e48O そして… (;^ω^)「おっお、二次予選も突破しちゃったお」 ブーンも決勝に進出した。 \(^o^)/「なんという 強運」 ( A`)「ブーンも決勝進出か…」 ( ^ω^)「おっお…決勝では負けないお!」 次は小径クラスの二次予選、弟者さんの出番だ。 ………。 (´ _` )「負けたか…まあ、ここまでくれば十分だ」 (*´_ゝ`)「や~いや~い!弟者も負けた~」 (´ _`#)「一次予選で間違えて使い古しの電池入れて負けた兄者に言われたくない!」 ( ;_ゝ;)「思い出させないでよ、弟者のバカ!」 56 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 33 31.70 ID MkIl+e48O 決勝の前にコンクールデレガンスが行われた。 ( A`)「へえ、いろんなマシンがあるなあ」 たくさんのマシンが並べられ、ガッツがコメントをしていく。 綺麗な塗装がほどこされたマシン、アイディア勝負の面白マシン、実車と同じ塗装をしたマシン、さらには痛車etc. ( (゚∀゚∩「僕も1台出そうと思ってたけど作るの間に合わなかったよ!残念だよ!」 コンクールデレガンスも終わり、次はいよいよオープンクラスの決勝だ。 ( ^ω^)「ドクオ…」 ( A`)「ブーン…」 ( ^ω^)「お互いいい勝負をするお!」 ( ∀`)「ああ!」 57 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 33 56.16 ID MkIl+e48O そしていよいよ… ( A`)「ぶっちぎれ、エンペラー!」 ( ^ω^)「優勝するんだお、マグナム!」 決勝レースが始まった。 スタートダッシュはブーンのマシンの方がいい。しかし俺のマシンも徐々に追い上げる。互角の勝負だ。 そして最終回にさしかかる。トップはブーン、2着に俺。 しかし俺のマシンがレーンチェンジでバランスを崩す。減速したままバンクを登り、その間にブーンのマシンとの差がさらに広がる。 (*^ω^)「おっお、どうやら勝負あったお!」 (; A`)「くそっ!」 58 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 36 22.66 ID MkIl+e48O しかし! ( ゜ω゜)「お…」 バキっと音を立ててブーンのマシンのフロントバンパーが折れた。そして当然コースアウトしてしまった。 …つまりトップは俺に替わった。 (* A`)「よ、よし!優勝だ~!」 ガシャン! (゜A゜)「………」 次の瞬間、俺のマシンもコースアウトしていた。 60 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 37 28.71 ID MkIl+e48O ~~~~~~~~~~~~~~ ( ´∀`)「残念だったモナねぇ」 (´・ω・`)「結局僕たちの中から入賞者は出ませんでしたね」 ( ´ω`)「前のレースの後にちゃんとチェックするんだったお…」 ( A`)「…ロングビスって曲がりやすいんだね」 从#゚∀从「あ~もうおまえらいつまでもウジウジうるせぇな!」 ( (゚∀゚∩「見応えのあるレースだったよ!」 (´ _` )「失敗は次に活かせばいいさ」 (*´_ゝ`)「ねえねえ、抽選会でバックブレーダー当たったよ!よ~し、5号機作っちゃうぞ~」 \(^o^)/「落ち着け ハマーD」 (´ _`#)「兄者は本当に落ち着け!」 ( ^ω^)「やっぱり基本をおろそかにしちゃダメだお」 ( A`)「そうだね」 俺たちの敗因、それはこまめなチェックを怠るという初歩的なミスだった。 ( A`)(次から気を付けなきゃな) 63 名前: ◆ItodYKFaCM [] 投稿日:2008/10/10(金) 18 38 48.14 ID MkIl+e48O しかしコースアウトしたとはいえ、初出場で決勝までいけたのだ。さらに以前ショボンから聞いた言葉を思い出す。 “井桁だから速いんじゃない。速さに耐えられるように井桁にするんだ” ということは、俺のマシンは速度的にショボンやモナーさんの井桁マシンに近づいているのだろうか? (* A`)(へへ、悪くないかな) 火照った顔に秋の風が気持ちいい。反省と、確かな手応えを収穫に俺の公式大会初出場は幕を閉じた。
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( A`)スレまとめ 3 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 17 37 32.88 ID eviojbhtO ( A`)「大会って…荒巻模型で主催するの?」 荒巻模型でミニ四駆大会を開く、ブーンの突然の提案に俺は驚かされた。 ( ^ω^)「おっお、そうだお。店長やツンとも話し合ったんだお」 ξ゚⊿゚)ξ「まあ、大会を開くことでミニ四駆を買う人が増えるならいいかなって」 / , 3 「ふぉっふぉ。昔はよく大会を開いたもんじゃ。子供たちがたくさん集まってのう。あの頃までとは言わんまでも、賑わってくれると嬉しいのう」 どうやら店長とツンさんも乗り気のようだ。 (´・ω・`)「でも大会を開くにはスタッフが必要だよね?事前の準備とか、当日の車検とか」 ここでショボンが口を挟む。確かにその通りだ。 ( ^ω^)「おっお、そこで2人に相談だお。大会の運営を手伝って欲しいんだお」 (´・ω・`)「やっぱりそうきたか。まあ、構わないよ。荒巻模型にはいつもお世話になってるしね。それくらいやっても罰は当たらないさ」 (*^ω^)「おっお、ありがとうだお。ドクオは手伝ってくれるかお?」 ( A`)「俺は…」 少しの間考えてみる。夏休みは特にこれといって予定もないし、引き受けても構わないだろう。 ( A`)「うん、やってもいいよ」 (*^ω^)「ドクオもありがとうだお!」 5 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 17 40 04.42 ID eviojbhtO (´・ω・`)「ところでコースはどうするんだい?今お店にあるジュニアサーキットだと流石に短いよね?」 / , 3 「ふぉっふぉ。それは心配いらん。タミヤから借りることができるんじゃ」 (´・ω・`)「あ、そうなんですか。コースの設置はどうしますか?流石に店内だとスペース的に厳しいかと…」 ( ^ω^)「おっお、近くの公民館を借りようと思ってるお。借りられるかどうか今度確認してくるお」 どうやら結構見通しは立っているようだ。 ( A`)「それで…俺たちは何をすればいいのかな?」 ( ^ω^)「当日のコース設置と車検を手伝って欲しいお」 ( A`)「車検か…そういえばレギュレーションはどうするの?」 ふと浮かんだ疑問をぶつけてみる。 ( ^ω^)「お…まだ考えてなかったお。これから一緒に考えるお」 (´・ω・`)「基本的にはタミヤのレギュレーションでいいんじゃないかな?」 ( ^ω^)「そうだおね。それが無難だお」 (´・ω・`)「クラス分けはどうしようか?」 ( A`)「クラス分け?」 (´・ω・`)「タミヤの公式レースでは参加者を年齢で分けたり、小径タイヤのマシン限定でレースをしたりするんだよ。速度制限を設けたルーキークラスなんてのもあるよ」 8 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 17 53 55.86 ID eviojbhtO ( A`)「なるほど」 ξ゚⊿゚)ξ「制限速度を設けるのは少し難しいわね。結構な数のスピードチェッカーを用意しなくちゃいけないし、手間も増えるわ。それにそんなにいくつもクラス分けしてレースをする余裕があるかしら?」 ( ^ω^)「たしかにそうだお」 (´・ω・`)「じゃあ、とりあえず中学生以下が参加できるジュニアクラスと、それ以上の人たちが参加できるエキスパートクラスに分けたらどうかな?」 ( ^ω^)「おっお。でもそれだと腕に自信のある子供や、まだ復帰したばかりの大人には都合が悪いかもしれないお?」 ( A`)「だったら誰でも参加できるオープンクラスも設けたらどうかな?」 (´・ω・`)「そうだね、それがいいかもしれない」 ξ゚⊿゚)ξ「全部で3クラス…まあ、妥当なところね」 ( ^ω^)「じゃあジュニアクラス、エキスパートクラス、オープンクラスの3クラスでいくお」 ξ゚⊿゚)ξ「まあ、あとは参加者の数次第ね」 クラス分けの問題はどうやら片付いたようだ。 (´・ω・`)「ところで、井桁や超大径は許容するのかい?」 と、ショボンが新たな疑問を口にした。 (´・ω・`)「ミニ四レーサーの数を増やすのが目的なら、あんまりディープに改造したマシンを出すのは良くないかな?」 9 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 17 56 18.30 ID eviojbhtO ( ^ω^)「う~ん…一応クラス分けしてあるし大丈夫じゃないかお?」 (´・ω・`)「まあ、僕も空気を読んで自重するけどね。」 ξ゚⊿゚)ξ「まあ、そのあたりは最初の大会で様子を見て、徐々に決めていけばいいと思うわ」 少しずつ構想が固まりつつある。 ( ^ω^)「おっお、今日はこのくらいにするお。今度モナーさんたちが来たときにまた相談するお」 俺たちは夏休みだが、今日は平日なので社会人の常連さんたちは来ていないのだ。とりあえず話し合いは一段落したので、俺はエンペラーのセッティングに取りかかることにした。 ( ><)「こんにちはなんです!」 と、店内へ小学校低学年くらいの男の子が入ってきた。 ( ^ω^)「おっお、ビロード君こんにちはだお」 ( ><)「ブーンお兄ちゃんこんにちはなんです!」 ( A`)「あの子は…」 俺の問いかけにショボンが答える。 (´・ω・`)「ああ、あの子はビロード君っていってね、モナーさんの息子さんだよ」 ( A`)「モナーさんの…」 モナーさんといえばこの荒巻模型の常連であり最速レーサーだ。 ( ><)「ショボンお兄ちゃんもこんにちはなんです!えっと…」 ( A`)「…ああ、俺はドクオっていうんだ」 11 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 17 58 49.07 ID eviojbhtO ( ><)「ドクオお兄ちゃんですね。僕はビロード、小学三年生です!はじめましてなんです!」 ( A`)「は、はじめまして」 ビロード君はどうやら素直で良い子のようだ。 ( ><)「今日は友達を連れてきたんです!」 と、ビロード君の後ろで1人の男の子がモジモジしているのに気づいた。 (-_-)「……」 ( ><)「ヒッキーくんなんです!ヒッキーくんもミニ四駆を持ってるんです!」 ( A`)(なんだか暗い子だなあ…俺と同じ臭いがする) ( ><)「ツンお姉ちゃん、コース使ってもいいですか?」 ξ゚⊿゚)ξ「いいわよ」 ( ><)「ありがとうなんです!ヒッキーくん、早速走らせるんです!」 (-_-)「…うん」 ビロード君はヒッキー君をひっぱってコースまで連れて行く。 ( A`)(どんなマシンを使うんだろう) 俺はビロード君の使うマシンに興味があった。まだ小学三年生とはいえ、あのモナーさんの息子なのだ。速いマシンを持っていても不思議ではない。 ( ><)「僕のマシンはこれです!」 ( A`)(あれ?) ビロード君の取り出したマシンは、ナローワンウェイホイールにスポンジタイヤ、アルミ可変スラストローラー、スライドダンパーなど、現在ではあまり意味がないとされているパーツで固められたブリッツァーソニックだった。ステッカーも微妙に曲がって貼られている。 13 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 01 08.92 ID eviojbhtO (´・ω・`)「意外かい?」 ( A`)「あ、うん。モナーさんの息子さんだっていうから、もっとすごいマシンかと思った」 ( ^ω^)「モナーさんはビロード君のマシンにあんまり口出ししないんだお。自分で考えて組み立てる楽しみを味わって欲しいんだって言ってたお」 ( A`)「へえ…」 (*><)「いくんです!ブリッツァーソニック!」 ビロード君はとても楽しそうにマシンを走らせている。 ( A`)「…ミニ四駆は楽しんだもの勝ちってことか」 (´・ω・`)「ふふ、そうだね」 ( ^ω^)「おっお、まったくだお」 ( ><)「ヒッキー君も走らせるです!」 (-_-)「…うん」 と、ヒッキー君が取り出したマシンは… (; A`)「これは…」 (;^ω^)「おっお」 (;´・ω・`)「う~ん…」 ヒッキー君のマシンは井桁改造を施され、超大径のタイヤをはいたレイホークγだった。ボディは綺麗な迷彩柄に塗装されている。 (*><)「ヒッキー君すごいんです!お父さんのマシンみたいなんです!早速走らせるんです!」 (-_-)「…ちょっと待って…スイッチが上手く入らない…」 15 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 03 07.01 ID eviojbhtO ( A`)(あんなすごい改造をできる子がスイッチも上手く入れられない?) (´・ω・`)「う~ん…これは…親父マシンかもしれないね」 ( A`)「親父マシン?」 (´・ω・`)「うん。親が作ったマシンを子供に持たせることをいうんだ。二次ブームの末期の大会なんかでよく見られたんだ。ミニ四駆が廃れた原因の1つじゃないかと言われている」 ( A`)「…たしかに。親が作った速いマシン持ってこられたらやる気なくすよね」 (*><)「すごいんです!ヒッキー君のマシン速いんです!」 ビロード君はそんなことを疑いもしないのだろう。無邪気に感嘆し、喜んでいる。 (-_-)「……」 ( ^ω^)「…でも一番気になるのは…」 ブーンがヒッキー君を見ながら言う。 ( ^ω^)「ヒッキー君、ちっとも楽しそうじゃないんだお」 (*><)「ヒッキー君すごいんです!」 (-_-)「…うん」 (*><)「もっと走らせるです!」 (-_-)「…僕はもう帰るよ」 ( ><)「え?もう帰っちゃうんですか?…じゃあ僕も今日は帰るんです」 ( ^ω^)「おっお、2人とももう帰っちゃうのかお?ところで今度ミニ四駆の大会を開くんだお。良かったら2人も参加するといいお」 (*><)「本当ですか?他の友達も呼んでいいですか?」 16 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 05 20.44 ID eviojbhtO ( ^ω^)「もちろんだお!」 (*><)「やったです!ワカッテマス君やぃょぅ君も誘うです!ヒッキー君も来ますよね?」 (-_-)「…行けたら」 (*><)「絶対行くんです!楽しみなんです!」 ( ^ω^)「おっお、詳しいことが決まったらまた教えるお」 (*><)「ありがとうなんです!それじゃあ、今日はさよならなんです!」 ( ^ω^)「おっお、さよならだお」 こうしてビロード君とヒッキー君は帰っていった。 ( ^ω^)「…大会でヒッキー君がミニ四駆の楽しさに目覚めてくれるといいお」 ( A`)「…そうだね」 「チィース!ツンちゃんいる~?」 と、店内に大声が響き渡った。 ミ,,゚Д゚彡 店の入り口を見ると、金髪を逆立たせた、いかにもチャラそうな男が立っていた。 (; A`)(な、なんだこいつ) ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっとあんた!なにしに来たのよ?」 ミ,,゚Д゚彡「え~、なにってツンちゃんに会いに来たんじゃん」 (;^ω^)「ツ、ツン、こいつは誰だお?」 ミ,,゚Д゚彡「あ?俺はツンちゃんの彼氏だよ。お前こそ誰だよ?」 ( ゜ω゜)「ツンの…彼…氏?」 瞬間ブーンがフリーズする。 ξ#゚⊿゚)ξ「あたしがいつあんたの彼女のになったのよ!ブーン、こいつは同じ学校のフサギコ」 17 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 08 46.56 ID eviojbhtO ξ#゚⊿゚)ξ「最近あたしにつきまとってくるけど、彼氏でもなんでもないわ」 (;^ω^)「お、そうなのかお。一安心だお」 ξ//⊿//)ξ「…って、なんであんたが心配してんのよ」 ミ,,゚Д゚彡「で、お前ツンちゃんのなんなんだよ」 (#^ω^)「ブーンはツンの幼なじみだお。ツンが迷惑がってるからつきまとうのをやめるお!」 ミ,,゚Д゚彡「彼氏でもないくせに何を偉そうに。いい歳して子供のおもちゃで遊んでるような奴に言われたくないね。ツンちゃん、こんな奴ほっといて遊びに行こうぜ」 ξ#゚⊿゚)ξ「あたしの家はその子供のおもちゃを売って生計を立ててるんだけど」 (#^ω^)「おっお、ミニ四駆はおもちゃじゃないお!レーシングマシンだお!そんなにいうなら、そのお前がバカにするミニ四駆で勝負だお!お前が僕に勝ったらツンとの交際を認めるお!その代わり僕が勝ったら二度とツンにつきまとわないと誓うお!」 (;´・ω・`)「ブーン!」 ξ;゚⊿゚)ξ「ちょ、ちょっと!なに勝手なこと言ってんのよ!」 ミ,,゚Д゚彡「…わかった。勝負してやるよ。こう見えても子供のころは町内の大会で優勝したこともあるんだぜ」 (#^ω^)「それじゃあ、今度荒巻模型が主催する大会で勝負だお!」 19 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 10 28.82 ID eviojbhtO ミ,,゚Д゚彡「わかった。へへ、これでツンちゃんは俺のものだな。約束破るんじゃねえぞ?」 (#`ω´)「そっちこそ!負けたら二度とツンには近寄らせないお!」 ミ,,゚Д゚彡「まあ、勝つのは俺だぜ。じゃあ今日は帰るぜ。またね、ツンちゃん」 フサギコという男は帰っていった。 ξ#゚⊿゚)ξ「ちょっと!あんたなに勝手な約束してんのよ!」 (;´・ω・`)「そうだよ、ブーン。もし負けたらどうするつもりだい?」 (; A`)「それに昔優勝したこともあるって…」 ( ^ω^)「おっお、大丈夫だお。いくら昔速かったとはいえ、子供のころの速さなんてたかが知れてるお。最近のミニ四駆事情を知らない奴なんかに負けたりしないお」 たしかにブーンの言うことも一理ある。(´・ω・`)「まあ、言われてみればそうだね」 ξ#゚⊿゚)ξ「問題はそこじゃなくて…」 ξ//⊿//)ξ「な、なんであんたがそんな約束するのよ!」 ( ^ω^)「おっお、大丈夫だお。ツンの為に絶対勝つお」 ξ//⊿//)ξ「ま、負けたら承知しないんだからね!」 ( A`)(ブーン、お前もか…死ね!死んでしまえ!) 荒巻模型主催の大会はどうやら大変なことになりそうだ。俺はブーンへの呪いの言葉を呟きながら、大会の行く末を憂いていた。 20 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 13 45.80 ID eviojbhtO ―日曜日― (´・ω・`)「…と、いうことがあったんですよ」 ( (゚∀゚∩「ブーン君もなかなかやるね!」 \(^o^)/「青春 ですね」 (*^ω^)「おっお、ツンは大切な幼なじみですお」 今日は日曜日なのでみんな集まっているのだ。そしてショボンがみんなにこの前あったことを説明した。 ( ´∀`)「…う~ん」 ( A`)「モナーさんどうしましたか?」 ( ´∀`)「いや、僕はヒッキー君のことが気になるモナ。ビロードから話を聞いてもしかしたらと思っていたけど…」 (´・ω・`)「あれはとても小学三年生にできる改造じゃありませんでしたよ」 ( ´∀`)「ヒッキー君は最近引っ越してきた子モナ。お父さんにもあったことあるけど、ヒッキー君とは対称的に気の強い人だったモナ」 ( A`)「だからミニ四駆でも自分の子供を勝たせたいんでしょうか?」 ( ^ω^)「だけどそれは間違ってるお。場合によってはヒッキー君が他の子供たちから除け者にされちゃうお」 ( ´∀`)「まあ、子供たちのことは子供たちに任せるしかないモナ。子供たちを信じるモナ」 ( ´∀`)「ところで…」 モナーさんが話題を変えてきた。 ( ´∀`)「大会のコースセッティングはどうするモナ?」 21 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 15 30.25 ID eviojbhtO ( ^ω^)「おっお、それを今日話し合おうと思ってたんですお」 ( (゚∀゚∩「テクニカルコースにするといいよ!」 (´・ω・`)「僕もなおさんの意見に賛成だよ」 ( A`)「ショボンのマシンはスピードの出るフラットなコースの方がいいんじゃないの?」 (´・ω・`)「うん、たしかにそうなんだけど、それじゃあビギナーの人たちが面白くないだろう?今回の大会はミニ四駆人口を増やすのも目的だからね。スピードが出にくく運の要素が多いコースの方が勝負は盛り上がるよ」 ( A`)「なるほど」 (´・ω・`)「それに試してみたいマシンもあるしね」 そういうとショボンは一台のマシンを取り出した。いつものウイニングバードではない。 ( A`)「これは…ブロッケンG?」 ショボンが取り出したのはモーターがフロントにあるマシン、ブロッケンGだった。しかしなにか違う。 ( A`)「…シャーシが違う?」 モーターがフロントにあるシャーシは、旧型のFMシャーシと、スーパーFMシャーシ(これが本来のブロッケンGのシャーシ)の2種類の筈だが、ショボンのマシンのシャーシはそのどちらでもなかった。 (´・ω・`)「ふふ、気づいたかい。これはスーパーXシャーシを逆転させたもので、俗にFMXって呼ばれるものだよ」 22 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 19 46.55 ID eviojbhtO (; A`)「そんなことできるの?」 (´・ω・`)「そんなに難しくないよ。ボディキャッチとフロントバンパーを移植して、あとは電池を逆に入れるだけだからね」 ショボンは簡単に言ってのけるが、俺にはまだできそうにない。 ( ´∀`)「ショボン君はFMXモナ?じゃあ僕もちょっとした色物を使うモナ」 そういってモナーさんが取り出したのはナイトレージJr.だった。 ( A`)「あ、もしかしてこれが噂の…」 (´・ω・`)「そう、モナーさんのサスマシンさ」 ( ´∀`)「ドクオ君、マシンを少し下に押して見るモナ」 ( A`)「こうですか…おお!」 モナーさんのマシンを軽く下に押してみる。すると車体が沈みこむではないか。 ( ´∀`)「中も見てみるモナ?」 ボディを外して見せてもらうと、ホイール周りを中心にスプリングやFRPなどを使った複雑な改造が施されていた。 ( ´∀`)「MSシャーシのギヤ構造だからこそできる改造モナ」 (; A`)「す、すごいですね」 俺にはいったいどんな工夫がなされているのかわからないが、とにかくすごいということだけは理解できた。 23 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 21 45.25 ID eviojbhtO ( ´∀`)「話がそれちゃったモナね。コースはテクニカルコースで良いモナね?」 異議なし、全員の声が揃う。そこから先は具体的なコースセッティングを話し合った。 (´・ω・`)「テーブルトップを2枚ほど…」 ( ^ω^)「バンクも欲しいお」 ( ´∀`)「スロープセクションなんかもあるとおもしろいモナ」 \(^o^)/「芝生セクションも 欲しいです」 ( (゚∀゚∩「オワタ君、それはさすがにいらないと思うよ!」 (; A`)(どんなコースになるやら) そんなこんなでコースセッティングも決定した。 (´・ω・`)「そういえばブーン、日程はどうするんだい?」 ( ^ω^)「おっお、来週の日曜日を考えてるお」 (´・ω・`)「広告を作らなきゃね。」 ( (゚∀゚∩「日曜日なら僕も参加できるよ!」 \(^o^)/「ネットでミニ四駆仲間に宣伝しておきます」 ( ´∀`)「ビロードにも伝えておくモナ」 ( ^ω^)「お、そうだ…ツン!」 ブーンが店の奥にいるツンさんに声をかけた。 ( ^ω^)「大会は来週の日曜日だってフサギコにも伝えておいて欲しいお」 ξ゚⊿゚)ξ「ちょっと…あんた本気?」 ( ^ω^)「本気だお。ブーンは絶対に勝つから、ツンは大船に乗った気でいるといいお」 30 ◆UcHUIyQWbY 2008/08/23(土) 18 37 49.40 ID eviojbhtO ξ゚⊿゚)ξ「泥船の間違いじゃない?」 (;^ω^)「ツンひどいお」 ξ゚⊿゚)ξ「まあ、それで本当にあいつにつきまとわれなくなるなら助かるわ」 ( ^ω^)「おっお、そうだお、そうだお」 \(^o^)/「ところで ツンちゃん ブーン君が勝ったら なにか ご褒美 あげないんですか」 ξ゚⊿゚)ξ「ご褒美?」 \(^o^)/「チュー とか」 ξ//⊿//)ξ「な、お、オワタさんなに言ってるの?」 (*^ω^)「おっお、そうですお、オワタさん、なに言ってるんですお」 ( A`)(クソ、ブーン死ね) (*^ω^)「と、とにかくブーンは負けないお」 これ以上ブーンのにやけ面を眺めていたら殺意を抑えられそうにないので、俺はマシンのセッティングを見直すことにした。脱脂によるスピードアップでコースアウトするようになってしまったのだ。 ( A`)(角度調整プレート使ってみるか…) ジュニアサーキットを走らせる。マシンは俺の気持ちを反映するように、まだ落ち着かない挙動を見せる。 ( A`)(大会か…) ( ∀`)(へへ、頑張るぞ) 俺にとって初の大会はいったいどんなものになるのか?期待は膨らむ一方だった。